タマホームとの契約(最終)

さて、前回の続きです。

タマホームとの工事請負契約の様子を紹介します。

前回記事:タマホームとの契約(後編)

関連記事:タマホームとの契約(前編)

タマホーム工事請負契約約款

小難しそうな書類です。

工事請負契約約款

タマホーム営業担当Sさんが、延々1時間ほど約款を読み上げました。

私が約款の内容で、ちょっと気になった点を抜粋します。

第8条(契約の成立)

本契約締結時に甲(注文者)は乙(請負人)に対し、契約成立の証拠として100万円以上を支払わなくてはなりません。但し、この金銭は解約手付けとしての性質を有しないものとします。

契約金を100万円以上支払い、もし、契約解除となっても契約金は返還しませんよ。ってことですね。

実際には、私は100万円も契約金は支払ってません。また、契約解除の理由によっては、契約金は返してもらえるようです。

第11条(工事の変更)

甲(注文者)は本契約着工後は追加工事および設計・変更工事を申し出ないものとします。但し、やむを得ない事情が...(以下省略)

う~ん。「変更工事を申し出ないものとします。」って、工事過程で何かしら変更や、イメージと違う部分が発生し、変更してもらいたい部分は出てくると思うのですが、基本的にはダメになってます。

この辺は、コストダウンをして安くしているタマホームのデメリットでもありますね。

もし、変更する場合は注文者負担でオプション扱いになり、結構な金額を請求されるようです。(営業Sさん情報)

第17条(請負代金の支払い)

甲は、第8条の定める契約金以外の残代金について、着工金、中間金、竣工金として残債務の3分の1相当額を基本として下記の時期に乙に支払うものとします。

①着工金---乙が本契約の履行に着手した時
②中間金---上棟後7日以内
③竣工金---建物の完了検査の終了後、引渡しの前日まで

タマホームは、契約金を除く残金を3回に分けて支払います。この時に融資を受ける金融機関や公的機関によっては、つなぎ融資が発生します。この費用は契約者(自分)が負担。

第18条(検査)

乙が工事を完成した時は、乙はその引渡しに先立って、乙の立会いのもとに検査を行います。
~中略~
検査の結果、工事に瑕疵があったときは、乙はこれを補修しなければならないものとします。但し、補修すべき部分が軽微であるとき、もしくは補修工事の手配または施工に相当の日数を要すると乙が判断したときは、甲乙協議の上、乙は引き渡し後においてこれを補修することができます。

ここで、気になったのが、{補修すべき部分が軽微であるとき..

「Sさん、この軽微であるときって、誰が軽微だと判断するんですか?」

「それは、一般常識的に判断することになりますね。」

「人の価値ってみんな違いますよね。タマホームは軽微であると判断しても、私にとっては、軽微ではないこともあります。」

「こんな曖昧な表現では、トラブルのもとになると思いますが。」

「たしかに曖昧なところはありますが、その辺りはお互いの協議の上でという事になります。」

「そうですか..。」

ちょっと、意地悪な質問をしました。

普通のハウスメーカーなら、こんな突っ込んだ質問はしなかったと思いますが..。(..以下略)

第27条(瑕疵担保責任)~第30条(乙の中止及び解除権)までは
契約解除や、損害賠償請求、甲が費用を負担する、といった内容が目立ちます。

この辺は、完全にタマホーム有利な契約内容になってます。

甲は本契約の無効を主張してはいけない。とか、甲が工事出来形部分を負担する。などです。

契約書を1時間もかけて全て読んだのは、この27条~30条を契約者に理解してもらうことで、トラブルを避けようというタマホームの狙いのように感じました。(ここは私の勝手な推測です..)

タマホームに限らず、本契約の前に契約書をもらって熟読しておき、本契約時に納得のいく回答が得られるよう、質問することを準備しておくことをおすすめします。

タマホーム、よろしく

契約書サイン、捺印、契約金支払い

この工事請負契約約款がメインで、あとはサインをして印鑑を押し、契約金を支払います。(ここは10分で終わりました。)

それから、家作り資料をもらって、今後の流れの説明を簡単に受け、契約は完了です。

タマホーム資料

写真左から「スケジュールガイド」、「工事請負契約書」、「引き渡しまでの流れ」

私もこれで契約者から、施主となりました。あとは、もらった資料を参考に工事の無事と成功を祈り、家作りの準備を進めて行くだけです。

これからは、施主として忙しくなりますよ~。

タマホームとの契約(最終)” に対して3件のコメントがあります。

  1. 基本的に契約書って、売主の都合によって記載される事項がほとんどですよね。
    とはいえ、契約書にすべての起こりうるケースを網羅するのはほぼ不可能。
    結局は施主とビルダー(契約者間)の信頼関係になるんでしょうね^^

  2. はるはる より:

    リックルハングさん
    いつもありがとうございます。
    施主とビルダーの信頼関係が深ければ深いほど、
    納得の行く家を建てることができるのでしょうね。
    私の場合は残念ながら、ビルダーとは
    いい信頼関係は作れませんでした。

  3. 金融辞典 より:

    融資融資(ゆうし)とは、銀行などの金融機関が、利息を得る目的で、会社などに資金を貸し出すこと。銀行の場合、預金などを取りまとめ、一定の条件(経営状態、業務内容、信用情報、担保の価値など)で対象に対して審査を行い、融資として資金を提供する。融資を受けた側は

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