表面結露と内部結露、住まいに与える影響
結露は2種類ある
結露といえば、窓ガラスに水滴が付着する結露だけだと思ってましたが、いろいろ調べていくうちに結露にも「表面結露」と「内部結露」の2種類あることを知りました(笑)
今回は、この2種類の結露についてです。
前回記事:結露について
表面結露
まず1つ目は「表面結露」です。
この表面結露は、身近に発生している場面を目にすることが多いと思います。
表面結露とは、人の目に付きやすい窓ガラスなどの表面に発生する結露で、主に冬場の暖房使用時に表面温度が室内空気の露点温度より低い窓ガラス表面部分などで発生します。
断熱性の低い(外気温の影響を受けやすい)サッシや窓ガラス面が特に結露を起こしやすいようですね。
簡単に言えば、物質の表面に発生する結露が表面結露です。表面というくらいなので、目に見える場所に発生する結露ですね。
例)窓ガラス、冷たいグラス、メガネのレンズ、車のフロントガラスなど...
内部結露
次に、2つ目の「内部結露」。
この内部結露という言葉は初めて聞いたので、「こんな結露もあるのか~」って、ちょっと驚きました...。
内部結露とは、壁内や床下、天井裏などの目に見えない場所で、暖かい空気と冷たい空気がぶつかることにより起きる結露で、表面結露にくらべ、普段は目にする事がない部分で発生する結露のことです。
普段、見ることのない場所で発生する結露なので、発見することが難しく結露による悪影響が進行しやすいようです。
内部結露は、プレハブ住宅や2×4住宅の普及により気密性や断熱性の良い断熱材を壁内部に使用するようになったことで、内部結露が発生するようになりました。
また、断熱材を使用していない通気性の高い昔ながらの日本家屋では内部結露は発生しないそうです。
内部結露の発生メカニズム
内部結露はどういうしくみで発生するのか調べてみました。基本的には表面結露も内部結露も結露のメカニズムは同じですが、発生する場所が異なります。
壁内部での結露
内部結露は、防湿が不十分であったり、断熱に隙間があるなどの理由で室内の水蒸気が壁の中に進入していきます。
壁内部に進入した水蒸気は、外壁や構造用合板に遮られることで外部に排出できず、壁内での外気温の影響により水蒸気は冷やされ、壁内で結露する条件が揃った時に発生します。
断熱材内部での結露
冬場などに外気と室内の温度差が大きくなると、断熱材の内部で結露を起こすことがあります。断熱材の中にある空気中の水蒸気が、この温度差の影響により結露が発生します。
内部結露は、こういった見えない部分(壁内、天井裏、床下など)で発生する結露なので、見つける事の方が難しいですね。
ちなみにタマホームの壁内断面は上図のようになっていますが、参考までに写真を載せておきます。
構造用合板
上棟式後、すぐに張り付けられました。(新栄合板9mm厚)
断熱材
壁面にはロックウール55mm、屋根にはロックウール75mm、床下はカネライトフォーム30mmの断熱材を使用しています。
関連記事:断熱材
防水シート
センスのない防水シートですね...(笑)
関連記事:タマホームの防水シート
吉野石膏の汎用せっこうボード「タイガーボード」という標準的な石膏ボードを使用しています。(湿気吸収とか、ホルムアルデヒド吸収、電磁波吸収タイプなんかもあるそうです。)
関連記事:石膏ボード
クロス
普通のビニールクロスです。
タマホームの壁内は、こんな感じになっていますので、内部結露対策は万全とは言えそうにないですね。我が家の場合は断熱材内部で結露を起こすタイプになりそうです。
話しがちょっとそれました...
結露には、目に見え、処置がすぐにできる表面結露と、目に見えない部分で発生し処置が難しい内部結露の2種類があります。
では、この結露は、どういった悪影響を及ぼすのでしょう。
ちょっと長くなってきましたので、続きは次回、「結露が引き起こす5つの悪影響」で紹介する予定です。
こんばんわ。
壁内結露、怖いですよね。
冬場の壁内結露は室内の湿気が壁内入り込んで、外気温に触れることで起きるのでそれほどひどくないそうですが、怖いのは夏型結露だそうですね。
床下の気流止めをしてないと、温かい湿った空気が壁内に入り込んで冷房で冷やされ・・・。
目に見えないところだけに、考え始めるとキリがないですね。
雲太さん、コメントありがとうございます。
最近まで、内部結露という言葉すら知らなかったのですが、内部結露、怖いです。
結露のメカニズムからすると、冬場に限らず、夏場でも発生しそうですもんね。という事は、1年中、結露は起きるかも?てことですね。
結露、おそるべし!!!
分かりやすーい!