床鳴り対策の検証結果

床束増設の検証結果

高さ調整可能な床束

高さ調整可能な床束

タマホームの我が家の床鳴り対策も、いよいよ大詰となりました。冬場になると発生していた床鳴りも、ついに解消できそうです。

ということで今回は、前回(床下調査で床鳴り原因を探ってみた )の調査結果から、床鳴り箇所に床束を増設し、その結果、床鳴りが解消できるか検証してみました。

鋼製床束を増設

前回の復習になりますが、我が家で考えられる床鳴り原因に対して床下調査を行い、下記4項目の状況を確認しています。

①.断熱材の取り付け状態
断熱材のこすれにより、床鳴り発生していたという事例もあるので、断熱材の『取り付け方法と「こすれ」』がないかの確認。

②.大引きのやせ
大引きのやせにより、『構造用合板と大引き間のすきま』、『大引きと鋼製床束のすきま』がないかの確認。

③.床束の浮き
大引きを支える床束に『ガタやすきま』がないかの確認。

④.大引きのたわみ
床鳴り箇所を歩いてもらい、その時に『大引きのたわみ』が発生していないかの確認。

で、前回の床下調査結果から、最も床鳴り原因の可能性が高かった「大引きのたわみ(沈みこみ)」について床束増設という方法で対処してみました。

床束増設箇所

床鳴り発生箇所

床鳴り発生箇所

(拡大可)
床鳴りしている箇所:オレンジ丸

床伏図(拡大可)

床伏図(拡大可)

床束増設箇所 : 青丸 になります。なお、図面にある縦棒、横棒は大引きの位置になります。

床束は近くのホームセンターで300円~800円程で売っていますので、今回は490円の240~480㎜までの床束を2本購入。この床束を青丸部分に増設してみました。

床束増設結果

なんと!床束増設することで、床鳴りが解消できました!!

ただ、床束増設から2時間後に今まで発生していなかった場所で床鳴りの発生がみられました。

なので、完全な床鳴り対策とはなっていませんが、床鳴り改善方法は今回の床束増設結果ではっきりとわかりました。また、前回の床下調査でみられた「大引きの沈みこみ」は今回は現象がみられませんでした。これはちょっと原因不明です。

今回の床束増設により、今まで発生していた床鳴りは解消できましたが、別部分で床鳴りが新たに発生するという結果となっています。

まとめると...

我が家の床鳴り原因と考察

床束増設により床鳴りは解消されましたが、新たに床鳴りが発生するという結果となりました。しかし、どういった対処をすれば床鳴りが解消できるか今回の床束増設ではっきりとわかりました。

我が家の床鳴り原因は...
「構造用合板と大引きのすきまにより床鳴りが発生している。」

タマホームは、2m×1mの構造用合板を使用していますが、今回の床束増設で大引きを押し上げてます。その結果、床束増設した部分の合板と大引きのスキマはなくなったが、増設した箇所と反対側の合板が沈み込む(浮く)という結果になり、新たに床鳴りが発生した。

と推測されます。

構造用合板の接着

大引きと合板の接着状態

大引きと合板の接着状態

タマホームに合板と大引きの接着について、以前、確認した事があるのですが、その時にもらった回答は、

「合板と大引き間は接着剤で固定しています。」との事でした。

確かに床下調査で、合板と大引きは接着剤が使用されている部分もありましたが、部分的に接着不良を起こしている可能性もあります。

私の推測になりますが、合板と大引き間に接着剤は使用されており、当初は接着固定されていたが、「大引きのやせ」、「床束の押し上げバランス」、「接着量の不足」などにより接着不良を起こし、合板と大引き間でスキマができ、床鳴りが発生した。と推測しています。

接着不良がなければ、合板と大引きのスキマは発生せず、床鳴りは発生しなかったかもしれません。

鋼製床束の押し上げバランス

押し上げバランスが重要

押し上げバランスが重要

今回の床束増設結果でもそうですが、床束増設で大引きを押し上げた部分の床鳴りは解消されましたが、2m×1mという構造用合板サイズ範囲で新たに床鳴りが発生しています。

つまり、床束の押し上げバランスがまずいと、2m×1mの構造用合板で不陸が発生し、床鳴りの発生原因となる「すきま」ができる。という事が考えられます。

床束の押し上げバランスはとても重要なポイントで、床束の押し上げる力次第で簡単に床鳴りが発生します。逆に言えば、床束の調整次第で床鳴りを防ぐ事ができると言えます。

意外と木材はデリケートな材料なんですね。床鳴りを完全に解消するには、調整⇒確認の繰り返しが必要となりそうです。

シロウトの私では床鳴り解消できないだろうな~って思ってましたが、なんとか床鳴りが解消できて安心しました。残りの和室とリビングの床鳴りも同様の床束増設という方法で対処する予定です。

※注意点
今回の床鳴りは我が家の場合の例です。床鳴り原因はいろいろな要因や対処方法があり、全ての住まいにあてはまるとは限りませんので、参考程度にしておいて下さい。

床鳴り対策の検証結果” に対して2件のコメントがあります。

  1. さっそく対応されたんですね。
    床束って結構安いんですね。これなら気軽に増設できそうです。
    でも、記事に書かれているように微妙な調整が必要そうですね。
    ホームセンターといえば、うちの近所のホームセンターには、「床鳴り防止 ギシギシストッパー」という薬剤がボンドのコーナーに売っています。床鳴りに悩んでいる人が多いということでしょうね。
    URLは私のYahooのブログです。お時間があればお立ち寄りください。

  2. はるはる より:

    よっちゃんさん、コメントありがとうございます。
    我が家での床鳴りは、冬場に発生しており、最近は暖かくなってきた事もあり、早めに対処しとかないと原因がわからないままになりそうだったので、すぐに床束の増設をしました。
    床束も意外と安く購入できましたし、金銭的な負担は少なくてすみました。
    床鳴り症状によっては、フローリングに穴を開けて、溶剤を注入し、床鳴りを防止する接着剤のようなものも販売されていますが、効果がみられないこともあるようです。
    なので、原因がはっきりわからない場合は、注入法は疑問が残りますね。
    よっちゃんさんもタマホームで建てられているんですね。
    早速、お邪魔させていただきますね。

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